12月23日、TAMA-SILサロンvol.6「課題解決へとつながる越境とは?〜日野市と日野自動車デザインセンターが行う実証実験の取組〜」を開催しました。今回は企業から24名、自治体から11名の合計35名の方にご参加いただきました。

TAMA-SILサロンは、自治体、企業の方々の仲間作りや共創のヒントを共有したり、多摩や近隣地域での先進的な共創事例を紹介し、担当者からその共創の工夫やコツについて話題提供等を行う場です。これまでの開催経緯についてはこちらをご覧ください

今回のサロンは、日野自動車株式会社本社(日野市)をお借りし、「課題解決へとつながる越境とは?」をテーマに、日野自動車、日野市から、地域貢献にとどまらない事業創出を視野に入れた取組についてご紹介いただきました。

第一部の前半は事例紹介として、日野市 企画部 企画経営課 戦略係長の鈴木賢史氏から、日野市が抱える課題の共有、リビングラボの取組について、続いて日野自動車株式会社 総務部 社会貢献グループ 兼 デザインセンター ソーシャルデザイングループの品田明恵氏(TAMA-SILアンバサダー)と同社デザインセンター ソーシャルデザイングループの遠藤友一氏から、企業概要説明、課題の共有、実証実験の取組についてお話しいただきました。

日野市 企画部 企画経営課 戦略係長 鈴木賢史氏
日野自動車株式会社 総務部 社会貢献グループ 兼 デザインセンター ソーシャルデザイングループ 品田明恵氏(TAMA-SILアンバサダー)
日野自動車株式会社 デザインセンター ソーシャルデザイングループ 遠藤友一氏

後半はパネルディスカッション「課題解決へとつながる越境とは?」を、TAMA-SIL事務局 酒井博基のファシリテートで実施。組織や地域の枠を「越境」しての課題解決について意見交換しました。

パネルディスカッションの様子

休憩を挟んだ後は、隣室にご用意いただいた「みんなのパレット」の実物を見学。「みんなのパレット」は同社が日野市と平山地区等での実証実験で活用しているトラックで移動可能な即席空間です。ご担当の方からの説明をいただきながら、参加者はめいめいに実物に触ってみたり、座ってみたりと手触り感を体感していました。

「みんなのパレット」見学の様子

第二部では自治体と企業の方々で4-5名のグループを作り感想共有。最初から形式を決めすぎずに創意工夫で物事を進める「ブリコラージュ」的な共創の進め方についてや、企業、自治体のキーパーソン同士をつなげて越境する工夫についての感想が出るなど、参加者の皆様は課題解決へとつながる越境へのヒントが得られていたようでした。

感想共有の様子
感想共有の様子
感想共有の様子

次回のTAMA-SILサロンvol.7は、「オープンイノベーションを仕掛ける場づくりとは? 〜京王電鉄の下北沢・高尾エリアでの取組〜」と題し、1月27日に開催いたします。詳しくはこちらを御覧ください。

TAMA-SILは、東京都市長会「多摩・島しょ広域連携活動助成金事業」により運営されています。