11月16日、TAMA-SILサロンvol.3を開催しました。TAMA-SILサロンは、多摩地域における共創に向けた対話の場の構築として、昨年度から連続開催しています。vol.1の様子はこちら、vol.2の様子はこちらです。

今回のテーマは、「小田急電鉄から始まる、地域共創への取り組み3選」とし、地域共創を積極的に進める同社の事例を紹介しました。同社は向こう100年を見据えた経営ビジョンで「地域価値創造型企業にむけて」をうたい、沿線のみならず全国で積極的に地域共創を進め、climbers(クライマーズ)と名付けた社内の新規事業創出プロジェクトを立ち上げるなど、全社的な取り組みも特徴です。

今回は4名の方にご登壇をいただき、最初は同社経営戦略部課長の中地幸平氏から「小田急グループの進める地域共創と事業アイデア公募制度「climbers」の概要」として、同社全体の取り組みをご紹介いただきました。

次に3つの事例紹介として、デジタル事業創造部課長の加賀隆三氏からはごみ収集業務をリアルタイムで可視化し効率化を実現したWOOMSについて、同部課長代理 有田一貴氏からは鳥獣被害に悩む農林業者と狩猟体験初心者とのマッチングサービスのハンターバンクについて、同部いちのいちプロジェクト統括リーダー 東海林勇人氏からは自治会、町内会向けのSNS、いちのいちについてそれぞれ説明をいただきました。

イベントの後半では参加者がお話いただいた4名の方を囲むグループに分かれ、前半の事例紹介を受けた質疑応答や、より深堀りした話をTAMA-SILメンバーの進行でお伺いしました。

今回は自治体から12名、企業等から27名の合計39名の方にご参加いただきました。終了後のアンケートでは「アナログとデジタルを上手く融合した地域のつながり作りに活用したい(自治体からのご参加者)」「企業内の新規事業創出の仕組みについて大変参考になった(企業からのご参加者)」等の声をいただきました。

また、当日は多摩大学ながしまゼミの小田急プロジェクトを担当する学生も、スタッフとして2名参加。板書係を務めるなど進行に協力しました。

TAMA-SILでは今後も引き続き、今回のような共創に向けた対話の場の構築を設けていきます。

中地氏による小田急グループの取り組み紹介
加賀氏による事例紹介「WOOMS」
有田氏による事例紹介「ハンターバンク」
東海林氏による事例紹介「いちのいち」
後半のグループ毎質疑応答の様子(その1)
後半のグループ毎質疑応答の様子(その2)