8月22日(金)、TAMA-SILサロンvol.9「青梅市におけるカインズの“くみまち構想”の取組」を、トークゲストに株式会社カインズ、青梅市をお招きし開催しました。当日は企業から18名、自治体などの公共部門から13名など、合計41名の方にご参加いただきました。

TAMA-SILサロンは、自治体、企業の方々の仲間作りや共創のヒントを共有したり、多摩や近隣地域での先進的な共創事例を紹介し、担当者からその共創の工夫やコツについて話題提供等を行う場です。これまでの開催経緯についてはこちらをご覧ください。

今回のサロンは、株式会社カインズ 青梅インター店の「くみまちコミュニティスペース」をお借りして開催。このスペースは同社と青梅市が2024年に包括連携協定を結び、子育て世代を中心とした多世代の市民向けコミュニティスペースとしてオープンした、多摩産材を多用した柔らかい雰囲気の素敵な場所です。

サロン本編の開始前には同社のご協力のもと、店内の見学も実施。園芸用土のリサイクル用回収ボックスや、産直野菜など地域の物販スペース、くみまちスペースを含めた地域住民向けの「くみまち掲示板」等をご案内いただき、ほとんどの皆様にご参加いただきました。

店内見学の様子

本編では、まずTAMA-SIL事務局の多摩大学総合研究所 長島副所長(多摩大学経営情報学部 教授)より、TAMA-SIL活動と本日参加されている皆様のご紹介に加え、サロンをきっかけに産産連携、広域連携、公民連携の各連携をぜひ進めていただきたいとお伝えしました。

本日のご参加者を紹介する長島副所長

続いて事例紹介。最初に「青梅市と株式会社カインズとの包括連携協定について」と題し、青梅市 企画部 企画政策課長の野村正明氏より、包括連携協定締結までの沿革やその内容、くみまちスペースの活用事例についてご説明いただきました。

青梅市企画部 企画政策課長 野村正明氏による事例紹介

続いて、株式会社カインズ くみまち推進統括部 くみまち推進部 くみまち推進担当の高市なつみ氏より、「株式会社カインズ くみまち構想について」と題しての事例紹介。

株式会社カインズ くみまち推進統括部 くみまち推進部 くみまち推進担当 高市なつみ氏による事例紹介

創業以来の「商業を通して社会の発展に貢献する」という理念のもと、2021年から同活動をスタートした経緯や、現在全国の店舗で展開する環境、防災、教育・子育てなど15分野の共創活動について、そして青梅のまちの一員としての店舗でのお取り組み等についてお話しいただきました。

続いて酒井博基氏のファシリテーションで、青梅インター店長 嵯峨紀幸氏も加わりトークセッションを実施。連携締結後の両者のコミュニケーションについてや、現在感じている課題と展望について、また地方でも都市部でもない郊外地域での特徴などについて対話をしていただきました。

トークセッションでお話しいただく青梅インター店長 嵯峨紀幸氏(中央)
酒井博基氏(右)によるトークセッションの様子

第二部は感想共有。企業と公共部門の皆さんでグループになっていただき、自己紹介を経てここまでの感想を自由に話し合っていただきました。参加した皆さんからは、「官民の文化の違いを感じながら前向きな意見交換ができた」「BtoCの企業ならではの強みに、BtoBの企業も協力できる方法のヒントがあった」「連携を持続するためのアイデアを得られた」等の声をいただきました。

グループに分かれての感想共有の様子
感想共有の内容をグループ毎に発表

次回のサロンは準備ができ次第ご案内いたします。

TAMA-SILは、東京都市長会「多摩・島しょ広域連携活動助成金事業」により運営されています。